小野寺史宜さんの小説『日比野豆腐店』
読みました
あいかわらず泣かせてきます
じわじわとくるやつ
小野寺さんの作品はいろいろと考えさせてくれます
初刷りが2024年10月31日ということで
コロナが一つのテーマになってます
コロナで亡くなってしまった豆腐屋の主人の家族
祖母と妻と息子、そして猫一匹
その豆腐店の日々の暮らしが丁寧に描かれてます
豆腐はスーパーで買うのが当たり前になりましたが
昔はそれぞれの商店街に豆腐屋や、八百屋、魚屋など
いろんなお店があったんですよね
今はすっかりそんな商店街もなくなってしまった
時代の移り変わりと言ってしまえばそれまで
それでも古き良き時代をすべてなくしてしまうのはすごく寂しい
本書でも主人の亡くなった豆腐屋を
祖母と妻が守り抜こうと決意し
一人息子も店を継ぐと決断する
こういう人たちが日本中にいるんですよね
最近父を亡くしたばかりで
死とか家族といった話題には少し敏感になってます
後悔や反省は頭に浮かんでくるけど
それにとらわれてはいけないので
今とこれからに生かすしかないですね
いいタイミングで巡り合えた本でした
本って本当にぴったりなタイミングで出会いますよね!

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